第6話 復讐への序章 (1/2)

復讐なんて考えてもいなかった。裏切られたらそれでおしまい。

信用していた自分が悪いのだと受け入れるしかないと思っていた。

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(c) Shutterstock.com

でも今は、Jからの指示を実行すべく動いている。

そしてその結果、なんと今まさに、テーブルを挟んだ目の前に、玉木の妻が居るのだ。

「このままでいいのかよ」

Jは言った。

「復讐しなきゃ始まらねえだろう。ケジメをつけるんだよ」

そう言われた翌日、玉木が住んでいたマンションを訪ねた。

すでに引っ越していたが、管理人と面識があったため、次の住所を聞いたらすんなりと教えてくれた。

そこはファミリータイプの大きなマンションだった。

しばらく外から覗いていると、玉木の住む部屋から奥さんと思われる女性が出てきた。

名は、玉木由奈。年齢28歳。小柄で色白な純粋そうな女性。いかにも玉木が好きそうなタイプだ。

あとを付けていくと、向かった先は雑居ビルにある料理教室だった。

ここに通っているのだと分かるや否や、香織はすぐに受付で入会の手続きを行った。

翌日から通い始め、一週間ほど経ち、今こうして由奈を射程距離に捉えていた。

エプロンをつけてお菓子作りに励む姿は女性から見ても可愛らしく、復讐なんていう感情は遠のいてしまいそうだったが、自分の幸せのために心を鬼にした。

 

この連載: パーティーが終わる頃には

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