第26話 バイバイ、タフボーイ (1/2)

若菜の中に、朝比奈が入ってきた。

身体が完全に重なり、突起の先端が奥にまで達すると、ランニング前のウォーミングアップのように腰をグラインドさせた。

朝比奈が、「ふぅ、ふぅ」と小さく息をしながら呼吸を整え、上体を起こしたところで大きく身体を揺すり始めた。

Couple of lovers kissing tenderly during foreplay
(c) istockphoto.com

タイムトライアルでの、朝比奈の力強いフォームを思い出す。

足の運びが軽やか且つリズミカルで、グングンとスピードが上がっていく。

ランニングフォーム同様に、朝比奈は繋ぎ目を軸にして腰をテンポよく振り、加速していく。

肌と肌がパンパンと弾け合う音も小気味良い。

 

「あっ、はぁっ……」

 

若菜の呼吸が乱れたのを見て、朝比奈が声を掛けた。

 

「どう? 気持ちええ?」

 

速度を保ちながら、まるで並走する隣のランナーに声を掛けるかのように言った。

 

「うん、気持ちいい……」

 

若菜としては、朝比奈のペースに付いて行くのがやっとだ。

 

「ほな、もっと飛ばすで」

 

朝比奈がさらに速度を上げた。腰の振りは小刻みながら、力強さは損なわれずしっかりと奥を突いてくる。若菜としては背中を押されているような感じで、力みもなく身体は軽く感じ、感覚は鋭敏になり体内が快感に満たされていく。

 

「あっ、あぁん……!!」

 

若菜は絶頂に達した。しかし、朝比奈は尚も走り続ける。タフボーイの勢いは留まるところを知らない。まだ見えぬゴールに向かって進む朝比奈に、若菜はしがみ付いて行く。向かい風の中を駆け抜け、最後は光の中にスーッと吸い込まれていくかのような心地良い感覚に包まれた。

 

「あっ! あぁっ!!」

 

 

  
 
 
 

この連載: 従順なる花は月の下に咲く

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