第10話 王様のゲーム (1/2)

仕事帰り、若菜の携帯電話に健吾からメールが入っていた。

『仕事が終わったらパチンコ屋に来い』

いつもの内容だ。

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(c) Shutterstock.com

どうせまたお金の無心だろうと、行く前に銀行で五万円をおろしてから向かった。

 

パチンコ屋は一階がパチンコフロア、二階がスロットフロアに分かれていた。

健吾がいるのは主に一階で、場所もだいたい見当がついている。

覗くと、島の角台で、ジャージ姿で大股を広げながら打っている健吾をすぐに見付けた。

 

しかし、様子がいつもと違う。

ボサボサ頭と無精髭はいつものことながら、盤面を見ながら薄笑いを浮かべている。

足元を見ると、やはり出玉の詰まったドル箱がたくさん積まれていた。

 

「今日はずいぶん出してるじゃん」

 

周囲の音に掻き消されないよう大きな声で話し掛けた。

健吾は顔を上げると「まあな」と言った。

上機嫌なのはいいことだが、若菜には少々物足りない。

怒りに任せたいたぶりを楽しみにしているところもあったので、やや気抜けしてフロアの端にある椅子に座って様子を眺めていた。

 

すると、健吾が店員を呼んで何か話し始めた。

短髪の店員がチラッと若菜を見て視線を逸らした。

店員がいなくなると、今度は若菜が呼ばれた。

ポケットから何かを取り出し、差し出した。

 

「これをつけろ」

 

手にいびつな形をした器具がのせられた。

最初は何だか分からなかったが、それがアダルトグッズであることにすぐに気が付いた。

小型のバイブのような形状の本体からコードが伸び、小さなボックスケースに繋がっている。

 

「これって……」

「飛びっこだよ」

 

リモコン式バイブ。

通称、“飛びっこ”だ。

来た……やっぱり……。

若菜の胸が、高鳴った。

 

若菜は器具を装着するためトイレに向かった。

バイブは使ったことはあるが、飛びっこは初めてだ。

小さなバイブの根元は上向きに曲がっていて、内側にいくつもの突起が付いている。

膣内だけでなく、クリトリスも刺激できるようになっているのだろう。

コードに繋がったケースはおそらく受信機。

これがリモコンの電波を受けて操作を可能にする。

 

 

  
 
 
 

この連載: 従順なる花は月の下に咲く

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